みなとまち”SPACE” INTERVIEW

1st Cassette”SPACE”を9/16リリース、みなとまちにメールインタビューを行いました。
  • 大学で結成から社会人バンドへ、その後も緩やかではありますが、活動を続けていると思うのですが、原動力になっている部分や、続けている理由等はありますか?

米田(Gt) : シンプルに大きな音で楽器を鳴らした時の心地よさ とか、持ってきたフレーズが皆のアイデアで曲になっていく過程 とか、ライブが始まる数秒前の緊張感 とか、非日常を体験するのにちょうど良いのがバンドであり、この感覚が忘れられないから続けられるんだろうなと個人的には思っています。あとはリーダー篠塚の曲の良さを伝える存在でありたいという思いは当初から大事にしていますね。

中里(Vo) : 小杉以外は社会人になって1~3年目くらいだったので、週末の活動が基本でした。
当時からものんびりペースでしたが、みんな結婚したり家族が増えたり転勤したりと人生の様々な転換点がある中でも、マイペースにできる雰囲気があったので、無理なく続けられていると思います。
みなとまちの曲は、としくんがほとんど作っていて、曲がどれも良いのと、あと歌詞がなんか変な言葉遊びがあって面白いです。いろんな人に聴いてもらいたいな~という思いがあります。

小杉(Ba) : 単純にバンドやるのが楽しいというのが続けている一番の動機です。
あといい意味でみんなそんなにバンドに対する意識が高くなくて(武道館目指す!みたいな人がいない)、日常の一部として無理のないペースで続けることができています。リーダーが最初に定めた掟でプライベート優先というのが守られています。

篠塚(Vo&Gt) : このバンドを組んで14年になりますが、もはや続いているのか続いていないのかよくわからない状態なのがよくも悪くも続いている
理由なのだと思います。
そこまで誰の重荷にもなっておらず、なくなるのは寂しいしじゃあ続けておこうといった感じなんじゃないでしょうか。

 

  • 影響を受けたバンドを教えてください。

米田 : やっぱりくるりやスーパーカーはバンドの共通項になっていると思います。個人的にはHINTOやclimb the mind、pinbackとか過去に好きで聞いてきたものや対バンしたバンドで良いなぁと思ったエッセンスをみなとまちでも薄ーくパクったりしています。笑

中里 : くるりとスーパーカーです!あとオストアンデル。
としくんは学園祭でフィッシュマンズを歌ってる私を観てバンドに誘ってくれたそうです。

小杉 : 相対性理論とかも影響受けてます。

篠塚 : 上記メンバーの認識でだいたいあっていると思います

 

  • 今作は、今までのポップさは健在で、それは基本に個人的にはアーティスティックな印象を受けました。
    何か意識したことや、心境の変化はありますか?

 

米田 : 今回は全曲がリーダーがカチッと固めて持ってきた楽曲は控えめで、歌メロだけとかリフだけとかの段階のものから、みんなで曲にブラッシュアップしていく形のものが多かったと思います。シンプルに曲の良さを引き出したいという個々の想いを積み上げていった結果がその印象につながったのかもしれません。ちなみに「星がひとつ」は中里中心、「parallel」は米田が中心となって作った曲です。前作より個々の音楽的なバックボーンが垣間見える形になってると思います。

中里 : 今回のアルバムはたっちんがメインで作った曲と中里がメインで作った曲があります。
これまでのみなとまちと良い感じに混ざって、変わらずに聴いてもらえると良いなぁと思います!

篠塚 : 私が作った曲でいえば、比較的その時に影響を受けている何かしらにとても引っ張られて曲を作ることが多いのです。前作でいえばオールライトという曲を作った時はその時見ていたエウレカセブンの印象で作りましたし、今作で言えば「夕闇通り」という曲が夕闇通り探検隊というプレイステーションのゲームの印象で作った曲でした。なのでアーティスティックな印象なのだとすれば、その元作品がおそらくアーティスティックなのだと思います。
それとみなとまちは私は印象としてはサウンドの話ではなく、世界観的には丸というよりは四角、有機物より無機物みたいなイメージなのです。
今作は過去よりはそういった部分がより顕在化したかなと思うので、そのあたりでの印象なのではないかなと思います。

  • 今作にはどういった想いが込められていますか?

米田 : 今回もベースにはリーダー篠塚の作る曲の良さが変わらずにあって、それが聞き手の日常に溶け込むようなものになると良いなと思っています。いい意味で聞き流されるものになってほしいです。みなとまちの楽曲自体は 聞き手それぞれの解釈で感じたことや考えたことが正しい というスタンスなので、一部ネタ提供として説明することもありますが細かくは話しません。良いように受け止めてください。

中里 : スローペースな我々がライヴでやっていた曲を、やっとこさ重い腰をあげて形にしました!ぜひ日常の箸休めに聴いてください!

小杉 : 前作から8年ぶりのリリースということで、前作と聴き比べて年老いたところを感じていただければと思います。
ヤールーという曲は10年くらい温めてた曲で、個人的にとても好きなので音源化できて嬉しいです!

篠塚 : わずかながらでも音源化を待っていた方々にようやく応えることができてうれしいです。また待っていたけど待ちきれなくて我々のことを過去にしてしまった皆さまも「ちょっと待ってくれ!」とぜひ一度聞いてほしいなと思います。

  • ちょっと話は変わりますが、コロナ禍で思う事や、音楽活動・今作のリリースにリンクする部分があれば教えてください。

米田 : 長引く自粛等で自分も含めて閉塞感を強く感じ余裕が無くなっていますが、みなとまちの音楽が少しでも気持ち的に救いになるのであればこれ以上のことはないと思っています。心のゆとりを取り戻す一助になってほしいですし、何よりみんながコロナ前の平穏を取り戻せるようになればと心の底から思っています。月並みですみません。

中里 : みんな大変な中を過ごしていると思うので、みなとまちの曲を聴いて、少しでも息抜きになれば良いな~と思います。

小杉 : ここ1~2年で、ライブやってCD売ってというバンドの活動の仕方を変えざるを得ない状況になっているので、試行錯誤しながらどう続けて行くか考えていけたらと思います。

篠塚 : 私たちもお世話になったライブハウスの皆さまや関係各社の皆さんも環境の変化で本当に大変な日々を過ごしていると思いますが、
もし私たちの音源を聞いてどんどん広がって興味を持ってそういった業界で何かしら働こうかなとか持ってくれたり、
自分でもバンドやってみようとか思ってくれる人がいたりとか、そういった小さな効果がどこかで起きることで、何処かで誰かの恩返しができればよいなと思います。

  • 今後の展望は?

米田 : レコ発はコロナが落ち着いたタイミングでやりたいなと思いますが、そもそも練習自体もオンラインがメインなので、いつになるやらという感じですね。後はこのメンバーで曲も作っていきたいですが、引き継いでくれるなら演奏は誰かに引き継いでもらっても良いかなとも思います。もう一組織の先輩から後輩への引継ぎみたいな感じで。笑 バンドの形も好き勝手に進化していけたら良いなと思ってます。

中里 : ライヴがやりたいです!
変わらずのんびりとみなとまちを続けられたら良いなと思います

小杉 : 同じくライヴやりたい!
もう少ししてメンバーの子育て落ち着いたらまた遠征にも行きたいです。

篠塚 : 達明の理論は面白いですね。ただバンド活動のやり方もどんどん変わっていく中で、何かしら新しい方法にもチャレンジしたいなと思ってはいます。
アラフォーバンドではありますが、チャレンジの精神は忘れずになにかしらやっていきたいなと。

 

みなとまち1st Cassette “SPACE” Release Info

 

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