2026年4月、東京のバンドmusbime、1st EP “煌めきを凌いで”をFURTHER PLATONICからリリース。 リリースショウを控える彼らにインタビューを行いました。
musbimeのこと教えてください。
こいで:過去、学生時代はオルタナティブロック寄りなインストバンドを、 2019年頃からFall of Tearsという叙情ハードコアバンドに加入し、 そこでの活動に打ち込んでいる日々でした。 2023年頃、アルバムの制作ためにライブ活動を減らそうという方針が固まり、 それでもライブを経験として積みたい気持ちがあり、友人のオルタナティブバンドのサポートや、 インストバンドをお手伝いしているうちに、自分の音楽性を主体としたバンドを やってみたいという気持ちが強くなり、結成に至りました。 自分の最も影響を受けた音楽性であるオルタナティブロックサウンドを主軸に、 編成はmudy on the 昨晩より着想を受けてトリプルギターとすることだけは最初から決めていました。 結成当時は現在よりも爆音系のシューゲイズバンドになると思っていました、 そういうバンドをやろうと声をかけたので。 でも実際のところ、現在のシーンでいうオルタナティブロック軸であれば 正直どんなバンドになってもいいと思っていたので、メンバーとのコミュニケーションや、 実際に自分のなかにあって出来上がったもの、 シーンへの憧れなどを含めて現在の音楽性に落ち着いたのかなと思います。 なので実は音楽性はそんなに気にしたことがなくて、もし誰かにカテゴライズしてもらえるのであればしてもらいたい気持ちがあります。
僕が初めて知ったときはシューゲイザーというよりはthe cabs由来のサウンドだとおもいました。 残響レコードの名残というか。 当時そういったバンドを観たり、共演していましたか?
こいで:当時というと僕の学生の頃というお話になると思うのですが、 それはもうte’にものすごく熱中して、学生時代は年1回はコピバンを組んでいました、 それで言えば””残響系””そのものに熱中していたと思います。 よく観に行っていたバンドは凛として時雨かなと思います、 あんまりライブに行く学生ではなかったのですが、 2016年のビレバン主催のインスト縛りフェスV.V.Rocksはすごく思い出に残っています。
バックグラウンドわかってきました、mudyの影響でトリプルギターは面白いっすね! 曲はどのように作っているんですか?
こいで:まずはその時作りたいもの/作れるものを作る様にしています。 なのでとりあえず65点くらいのデモがたくさんあって、それをメンバーに投げてみて様子をみたり、 普段の会話の中で出てくるメンバーのこういう曲やりたいとか、まだ取り組んでない要素とか、 そういったものを洗い出して要素を混ぜていくことが多いです。 musbimeを始めるまでは歌詞や情景が決まっていて、それに曲を付けていくことが多かったのですが、 このバンドでは作詞がvoけんもくの担当だったり 、Dr/Baに関しては自分が大枠しか作っていないこともあり、 楽曲に対してあまりこだわりを持ち過ぎないようにしています。 こだわっていない、というか、当初イメージしていなかったメンバーからの解釈が上がってきても、 まずはそれを受け入れてみて、そこから広げていく、というような感じです。 自分は圧倒的なセンスをもったコンポーザーではなく、僕にできること、できないことがハッキリあるので、できないことはできるメンバーの解釈を受け入れていくことで、 自分にない音楽的な余白みたいなところを広げられてるかな、と思っています。 特にドラムは、たいせいに編集してもらって形を整えていくので、 セクションのノリだったり曲の印象みたいなのは、たいせいが噛んでくれて 初めて形づくられるところが多いです。 デモの仮タイトルも、深く意味を持たせ過ぎると作詞で引っ張られてしまうと思うので、 なるべく意味のない言葉にしています。 作曲に関してはたいせいも書いてくれるのですが、彼は一歩引いてmusbimeのことを 俯瞰して見てくれている印象で、僕にない引き出しやバンドに足りていない部分を補完するように曲を作ってくれていると思います。 僕が全力でおかずを作り続けている傍ら、あったら嬉しいおしんこやお吸い物、 デザートを作ってくれている感じです。 彼とはVELTPUNCHが好きなところは僕と共通ですが、源流はmid west emoの血が流れているので、 また違った音の使い方や曲構成を提案してくれるので、そこがいい感じにmusbimeの音楽性を 広げているところだと思います。
mid west emoというとやはりAlgernon Cadwalladerとか?もっと源流的なemoも好きですか?
たいせい:色々な年代のエモが好きですが、一番の自分の軸としてあるのはいわゆる2nd wave emoと呼ばれる1990年代のアーティストです。Penfold、Empire! Empire!、American Football、Mineralとか、女性VoだとRainer Maria、Jejüneあたりでしょうか。 そういう意味ではfurther platonicのweaveやAcleのサウンドは本当にどストライクで、初めて知った時からずっと大好きなバンドです。
こいで:僕は学生時代にサークルの先輩から、キンセラ兄弟の系譜の音楽が全て入ったUSBメモリをもらって、一通り聴いたくらいの知識しか持ってないですね。 正直、当時はあんまりパッとしなかったというか、今でもなんですが洋楽は本当に聴かなくて、全然ハマらなかったことを覚えています笑 でも不思議とmid westに影響を受けた?バンドは好きなことが多く、by the end of summer、malegoat、Their / They’re / There、は大好きですね。 emoというくくりであれば京都のnimは好きなバンドです。 たいせいも挙げてますが、weaveも学生時代かなりハマって聴いていた記憶があります。
レコ発イベントについて
こいで:また自主企画に関しては、musbimeの活動を通して出会った会場でやろう!というコンセプトがあり、今回は新宿Marbleと三島ROJIに決定しました。
Marbleには僕らのことを気に留めてくれている若いスタッフさんがおり、それきっかけでご縁ができて、それと独特のお客さんとの近さを感じるライブハウスだなって思っていて、理由はうまく言葉にできないのですが、ライブが初めてでも気軽に足を運びやすい素敵なライブハウスだと思っています。 ROJIに関しては、当然further platonicのお膝元というのもありますが、最初ばちおが繋げてくれたご縁があり今回のリリースにつながっていることと、前回初めて出演したとき、中学生くらいの頃初めてビレッジバンガードに行ったときと同じような衝撃があって、ここにはちょっとニッチで面白いものが全部ある!!と思わせてくれる素敵な空間です。 Marble東京編では Keeshond o_all の二組に出演していただきます。 Keeshondは多分僕らと持っているバックボーンと共通点は多いと思うのですが、僕たちよりももっともっと太くて、骨太でストレートな音楽をしているなと思っていて、近しいけど真逆なアウトプットを持っているところが素敵だなと思いお声がけしました。 o_allに関しては、お互い結成初期から共演もそうだし、SNSで並べて取り上げていただくことが多くて、これからも一緒にシーンを駆け抜けていきたいな、と思っていてお誘いしました。 実は10歳くらい年齢差があるにも関わらず、いつもフラットに接してくれるところや、彼らを見ていると自ずと兜の緒を締める感覚と言いますか、なんか気合が入る、ライバルっぽく見ている素敵なバンドです。
ROJI三島編では O.Aとして清香さん さいわいな部屋 mukeikaku 空想レプリカ の皆さんにご出演いただきます。 清香さんは芹澤さんにご紹介いただいた方ですが、送っていただいた動画のカポの位置がめちゃくちゃ高いことに驚き、歌とギターにも魅せられ、お会いできるのを楽しみにしています。 さいわいな部屋は、Drのうつのみやくんとは定期的に中華を食べに行く仲で、最近一番仲良しのバンドマンです笑 さいわいな部屋との共演は初めてなのですが、東京でのいろいろなライブのお誘いでも一緒に名前を挙げていただくことが多く、初の共演が彼の地元三島で、我々の企画であることも相まって、今後一緒にシーンを盛り上げていけるきっかけの一つになれば嬉しいです。 mukeikakuはたいせいのサポートしているkinoeの活動を通して、Drうだがわさんと繋がったことで今回お誘いしました。 一見シンプルながら要所要所で捻りが効いていて完成度の高い楽曲、めっちゃtoeっぽさを感じる楽曲があったり、かと思いきやすごくキャッチーで寄り添ってくる楽曲もあったり、すごく色彩豊かなバンドだなと思っています。 空想レプリカは今回ROJIでの企画を決めたときよりお誘いを決めていました。 今の三島のシーンは彼らなくして語れないのかなと勝手に思っていますが、いつかはいわきsonicにto overがいるようにROJIに空想レプリカあり、といったようになるのかなと思っています。 仲良くなりたいと思っていますので、たくさん乾杯できたらよいなと思っております。 よろしくお願いいたします!
バンドとしての目標や、活動指針はありますか?
こいで:社会人としての基盤を守りつつ、できる限りいい音楽を作って、さらに継続可能な形として続けていくことを念頭に置いています。 今年30歳に自分はなるので、どうしても年齢のことを切離して考えることができない今日このごろなのですが、バンドの成功っていくつか形があると思っていて、「メジャーストリームで活躍する成功」と、「メジャーストリームではないけど、長くシーンの間で評価され続ける成功」があると思っていて、後者の場合はバンドは趣味として続けつつ、仕事もして、家庭も持って、そういうバンドマンが多いと思っていて、自分は20前半で加入したFall of Tearsの時からずっとその形に憧れていて、musbimeでもまずその考え方を当てはめてメンバーを集めました。 実際メンバーのみんながどう思っているか聴いたことはないのですが、好きな仕事を続けながら、好きな音楽を作って、それが少しでも評価されたら一番かっこいい大人な気がしていて、まあ29歳もしっかり大人なんですが、まだそういうのに憧れていて、走り続けたいなと。 いつかはライブが数年に一回もできなくなる時が来るかもしれないけど、どこかの大学のサークルのニッチなヲタクくんがコピバンをやってくれるような、そんなバンドになったら幸せだと思います。 そのためにも今できることをコツコツ続けています。
【RELEASE INFO】
musbime – 煌めきを凌いで
発売日: 2026/4/29(水)
仕様 : CD
レーベル : FURTHER PLATONIC
品番 : FTPS-086
価格 : 2,200円(税込)
JAN :4589669160868

【RELEASE EVENT】
2026/6/26(金) 新宿Marble
” musbime 1st EP「煌めきを凌いで」release party 東京編 ”
[出演] musbime / o_all / Keeshond
OPEN 18:45 / START 19:15
前売り¥3000(D別) / 当日 ¥3500(D別)
学割¥1500(D別)
※ご予約は各出演者まで
※学割は要学生証提示
2026/7/18 (土) 三島ROJI
” musbime 1st EP「煌めきを凌いで」release party 三島編 ”
[出演] musbime / 空想レプリカ / さいわいな部屋 / mukeikaku / 清香(O.A)
OPEN 17:00 / START 17:30
前売り¥3000(D別) / 当日 ¥3500(D別)
学割¥1500(D別)
※ご予約は各出演者まで
※学割は要学生証提示